Blog インナービューティ~食養生~
免疫力・抵抗力をあげる食事は毎日の「これ」!

「免疫力」
今、一番注目されているキーワードのひとつですね。
抵抗力と合わせて今こそ備え高め、この未曾有の危機を乗り切りたいものです。
まずは免疫力と抵抗力の違い、わかりますか?
「免疫力」とは生体機能のシステムのことです。異物に対して攻撃し排除し身を守ろうとする、本来備わっている身体メカニズムのひとつ。
白血病やHIVなどの病気や遺伝的要因、その他原因不明のエラーでこのシステムが崩壊すると、様々なウイルスや細菌に感染し、生命の危機に見舞われるリスクが高まります。免疫不全という状態です。
ときには異物のみならず、自分の正常な細胞までも攻撃してしまう自己免疫疾患という「免疫異常」も起こることがあり、リウマチはその代表症例のひとつになります。
正常な免疫システムは、健康を守るために必要な絶対要件!
健常者であれば、健全な日常生活を送ってさえいれば案ずることはありませんが、加齢やストレスで生体バランスが乱れると免疫システムも不具合を起こしやすくなります。
年齢や時と場合によって、日々の「食事・運動・休息」を見直し、自ら調整する心掛けが大切で、それが免疫力を維持・向上するポイントの全てと言っても過言ではないでしょう。
よく「免疫力を上げるにはどうしたらよいですか?」と聞かれるのですが、何かを施せばそれで一律アップするというものではないのです。
一方「抵抗力」というのは、外敵に抵抗したり、耐える力であり、免疫をサポートする力と捉えます。
体力といってもいいですね。
必ずしも抵抗力が高ければ免疫力もアップするわけではありませんが、抵抗力が弱ければ免疫機能の恩恵も十分に享受できないでしょう。
そして、この抵抗力=体力アップには食事のとり方が大きく関与します。
つまり、免疫システムが先天的に備わる力であるのに対して、抵抗力は後天的な自助努力によって左右される力。意識すべきは「抵抗力」のアップです!
漢方では人の生命力=エネルギーを【氣】と呼び、それは食事によって生成されます。必要十分に足りていない状態を【気虚】、エネルギー循環が体内で滞っている状態が【気滞】です。
エネルギーは量の問題だけでなく、ひとところに溜まっていては意味がなく、体の様々な箇所を順番に巡ってこそ真価を発揮します。
例えば熱線が張り巡らされた床暖カーペットで考えてみましょう。そもそも電源がOFFではエネルギー【氣】はゼロですよね。
そしてどの程度温めたいのか「強・中・弱」でエネルギー量を調整します。とっても寒い日であれば「弱」では足りない、それが【気虚】状態。
ところが「強」にしても全体が温まらないことがあります。それは重たい家具などの圧迫で、熱線がどこかで傷む、折れるなど、エネルギーラインに詰まりや断絶が生じた状態。これがエネルギーの巡りが悪い【気滞】コンディションです。
床暖カーペットというメカニズム自体を免疫システムに、通電コンディションを抵抗力と捉えるとわかりやすいのではないでしょうか?
メカニズム自体が成立していなければどんなにエネルギーを送っても機能しませんし、システムが正常でもエネルギー不足ならやはり十分な効果は得られませんね。

前置きが長くなりましたが、では、人が食事でいかに効率良くエネルギーを作り出すか、
薬膳理論ではそれは「穀物・イモ類」を食べる!になります。
いわゆる主食ですね。
なかでも、もち米・山芋は特に滋養強壮効果が高く、山芋は「山薬」という名称で漢方薬の生薬としても使われるほどです。
漢方食薬としては高麗人参や黄耆(おうぎ)といった食材も代表的ではありますが、一般的な食材ではないのでこだわる必要はありません。
まずは主食をしっかり摂る!
実は、病気に対する抵抗力を養うのは、なんでもない日常のご飯なのです。
米と山芋の「とろろご飯」は簡単で手軽に摂れるパワーメニューということですね。
ダイエットで糖質制限を長期間おこなったり、筋肉アップのために肉食に偏っていると、「体力・抵抗力」というベースが養われず、風邪をひきやすいコンディションになりかねません。
もちろん、肉も野菜も必要ですが、【氣】を養う食材は「穀物・イモ類」。
「肉」は血や骨などの体の構成要素を生成し、「葉野菜」はその生成をサポートしたり体の潤滑剤となって働きますが、それらの機能を司るのも【氣】であり、米や芋が支えているということです。
ですから、体調不良の時や病中・病後のコンディションでは、肉や野菜よりも生命線を繋ぐ「米」、しかも消化のしやすい「お粥」だけを食べて胃腸に余計な負担を与えない方が体は早く回復します。
精をつけよう!とステーキやウナギを食べるのは元気な時に行う行為で、弱った体には消化に時間のかかる食材が負担になるだけです。
【氣】という漢字をよく見ると、「米」という文字がありますね。
免疫力をサポートする抵抗力=氣は、是非「とろろご飯」で!
そして、過度なストレスはそもそもの免疫システムを乱す要因となりますので、お天気の良い日はハイキングやお散歩など戸外を歩いて氣の滞りを発散し、同時に天の氣=太陽エネルギーもチャージしましょう!
紫外線はウイルスの消滅にも効果を発揮するそうですよ。

健康情報はメディアで様々取り上げられますが、本質を捉え、パーソナル(個)に沿って活用できるかが肝心です。翻弄されるばかりではかえってストレスが増大するだけ。
自身の健康管理に不安を感じる方、日頃から風邪をひきやすい方、ダイエットに迷走している方は、まずは基本的な体メカニズムを知り、そのうえで何をなすべきか、見直しましょう!
現在のこの混乱は、多くの人にとって、自らのヘルスリテラシー(健康づくりに取り組む意識)を高める好機となるなら決して無駄ではないはずです。
「病気になったら病院へ行って薬をもらえばいい」が通用しなくなることを自覚する必要があります。
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